トルシエ革命不発の1年
FC琉球の2008年総評として新聞に載っていた記事です。
書かれていることに異論はないですね。
シーズン前から,トルシエがどういった立場でチームに関わってくるのが問題であった。
トルシエの実績や能力に疑問は抱かないが,指揮系統が2本あるチームは絶対によい成績をあげることはないと思っていた。
もし,双頭の龍を行うのなら双頭が対等でなければ成功はしない。
昔から判っていることである。
本気でトルシエがチームを強くしたいのなら,一年を通じて彼自身が指揮を執るべきだ。
できないのなら,オフシーズンはトルシエ自身がトレーニングを指揮し,シーズンに入ったら現場の指揮は監督に任せると,役割を明確にするべきである。
しかし,トルシエの性格を鑑みるとどこかで口を出してきそうだが。
試合を見ていて気になっていたのが,ボールを持つと選手達が考えて迷っているようで,約束事が多すぎるのか,難解かだったのであったこと。
ある雑誌にフランスと日本のサッカー文化が異なっており,そのニュアンスの違いを伝えたかったという,トルシエがインタビューで応えていたが,この文化の違いを伝えることができなかったことが,選手の動きを制限してしまい躍動感をなくしていったということでしょう。
要は,中途半端な口出しをせずにトルシエ自ら1年を通して指揮を執るのか,それともバックスタッフ&チームの顔になって,指揮自体は監督に任せる。
これくらい役割を明確にして徹する,それが必要だと思う。
ちょうど1年前,サポーターとフロントでもめていた時,フロントの主張は「今のチームには,カリスマ性のある監督が必要」だったが,今年の結果を見ればその言葉が誤りであったことがわかだろう。本当に必要なものはカリスマではなく,チームのコミュニケーションだったのである。
コミュニケーションが重要なスポーツにもかかわらず,選手を大量解雇して大半を入れ替え,カリスマ性のあるビッグネームな監督を連れてきたら強くなるというのがちゃんちゃらおかしかったのである。
フロントの一貫性のないチーム作りの姿勢が現在の低迷の原因。
そろりそろりと実をかじろうとするのではなく,責任を明確にすべきだろう。
そういえば,JFLにあがってから総括をしているのを見たこがない。
これができないフロントでは・・・
来季は今年の多すぎるメンバーから中核になる選手を残して作っていくようだから,今年のようにはならないと思う。
まず最初の問題は誰が残るかだよな。
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